先日のニュースで皆さんもご覧になったと思いますが、兵庫県尼崎市の犬繁殖業者が、法律で必要な許可を受けずに犬を飼育し、飼えなくなった犬の殺処分を市に依頼していたことが判明しました。
違法状態と知りつつ、市はこの業者から年間約50匹の殺処分を引き受けていたのですが、動物保護団体の指摘を受け、引き取りを中止したのです。
業者は約10年前からビルで犬を飼育、販売しており、現在も約200匹を飼っています。
屋上にたくさんの犬が飼われている様子がテレビのニュースでも映し出されていましたね。
私の苦手な場所のひとつ、それはペットショップです。
命が物のように売られている。
それでも、売れて、どこかのお家に行って死ぬまで可愛がってもらえるならいいのですが、売れたとしても、飽きて捨てられたり、ゴミのように保健所に持込まれ、殺されたり・・・売れ残った命は処分される。
ペットショップで“商品”として見世物になっている全ての小さな命の行く末を想うと、私は「かわいい~」などと安易に口にすることができないのです。
もしもブリーダーがどんなにお金が儲かったとしても、私はそんな仕事だけはしたくないな。
保健所では、毎年、約35万匹ものイヌ・ネコたちが処分されています。
そして片方では、このようにお金儲けのために次々と命を生ませ、繁殖不能になった犬達を殺しているのです。
更にお粗末なことに、今回の場合、行政が片棒を担いで犬を殺していたなんて、人間とはこんなにも残酷で身勝手な動物なのか・・・?と同じ人間である自分さえも嫌になってくるのです。
その上、別の視点からものを言えば、殺処分するにも税金が使われている、というこの悪循環の上塗りなのです。
どうして、日本におけるペット産業のこんな悪循環を野放しにしておくのだろう???
写真は、今、各地で上映されている映画「犬と猫と人間と」です。
ストーリーは、写真の下に・・・。
京都では、現在、みなみ会館で上映されているのですが、これから来年にかけて、全国各地で上映されます。
上映会場のリストは こちらのページでご覧になってください。
きっと、あなたのお住まいの近くでも上映されるはず。
どうぞ、足を運んでください。
監督・飯田と一人のおばあさんの出会いから映画は始まる。その女性、稲葉恵子さんは、今まで多くの捨て猫を世話してきたが、自分の年齢のことを考え、飯田にこう持ちかけた。「大人も子供も、動物を大切に思ってもらえるような映画を作ってほしい」
「なぜそんなに猫のことを?」と問われた稲葉さんは、「人間も好きだけれど…、動物のほうがましみたい」と答えた。
「ペット大国」日本の現状を調べると、必ずしも動物にとって恵まれた状態ではないことがわかってくる。ペットを家族の一員とする人々も多い反面、営利優先のペットショップは多く、無責任な飼い方や不法投棄も後を絶たない。結果として、日本全国で1日当たり1000匹近くの犬猫が処分されている。どうしてこうなるのか、何とかならないのか?その思いが、飯田を動かし始める。
最初の取材対象は、行政施設の犬猫処分の現状。引き取られた犬猫の大半は炭酸ガスで処分される。それでも、犬猫を持ち込む人間はひっきりなしにやって来る。柵の中には、とても人懐っこい犬や、目も開かぬような仔猫もいた。実際に目の当たりにすると、少なからずショックを覚える。
そこから民間の活動に目を移し、さらに動物愛護の世界に踏み込んでいくと、そこには様々な出会いがあった。神奈川県動物愛護協会で保護されている、個性豊かな犬猫たち。人間の都合で猫たちの生殖を奪うことにジレンマを抱えながらも、野良猫の避妊去勢手術を続ける獣医たち。多摩川沿いの野良猫たちを長年写真に収め、世話を続ける夫婦。かつて「犬捨て山」と騒がれた場所に、今でも住み込んで犬の世話を続ける年配の男性と、彼を助ける学生グループ。お年玉をつぎ込んで、捨てられた子犬の世話をする小学生たち。
さらに飯田は、動物愛護先進国・イギリスや、戦時下日本の動物愛護事情にまで目を向ける。
小さい命の切なさと、不幸な命を生み出す人間のエゴを浮き彫りにしつつも、カメラは、多くの犬猫たちと、それを懸命に救おうとする人間たちの姿を映し続ける―。(ホームページより)
違法状態と知りつつ、市はこの業者から年間約50匹の殺処分を引き受けていたのですが、動物保護団体の指摘を受け、引き取りを中止したのです。
業者は約10年前からビルで犬を飼育、販売しており、現在も約200匹を飼っています。
屋上にたくさんの犬が飼われている様子がテレビのニュースでも映し出されていましたね。
私の苦手な場所のひとつ、それはペットショップです。
命が物のように売られている。
それでも、売れて、どこかのお家に行って死ぬまで可愛がってもらえるならいいのですが、売れたとしても、飽きて捨てられたり、ゴミのように保健所に持込まれ、殺されたり・・・売れ残った命は処分される。
ペットショップで“商品”として見世物になっている全ての小さな命の行く末を想うと、私は「かわいい~」などと安易に口にすることができないのです。
もしもブリーダーがどんなにお金が儲かったとしても、私はそんな仕事だけはしたくないな。
保健所では、毎年、約35万匹ものイヌ・ネコたちが処分されています。
そして片方では、このようにお金儲けのために次々と命を生ませ、繁殖不能になった犬達を殺しているのです。
更にお粗末なことに、今回の場合、行政が片棒を担いで犬を殺していたなんて、人間とはこんなにも残酷で身勝手な動物なのか・・・?と同じ人間である自分さえも嫌になってくるのです。
その上、別の視点からものを言えば、殺処分するにも税金が使われている、というこの悪循環の上塗りなのです。
どうして、日本におけるペット産業のこんな悪循環を野放しにしておくのだろう???
写真は、今、各地で上映されている映画「犬と猫と人間と」です。
ストーリーは、写真の下に・・・。
京都では、現在、みなみ会館で上映されているのですが、これから来年にかけて、全国各地で上映されます。
上映会場のリストは こちらのページでご覧になってください。
きっと、あなたのお住まいの近くでも上映されるはず。
どうぞ、足を運んでください。
監督・飯田と一人のおばあさんの出会いから映画は始まる。その女性、稲葉恵子さんは、今まで多くの捨て猫を世話してきたが、自分の年齢のことを考え、飯田にこう持ちかけた。「大人も子供も、動物を大切に思ってもらえるような映画を作ってほしい」
「なぜそんなに猫のことを?」と問われた稲葉さんは、「人間も好きだけれど…、動物のほうがましみたい」と答えた。
「ペット大国」日本の現状を調べると、必ずしも動物にとって恵まれた状態ではないことがわかってくる。ペットを家族の一員とする人々も多い反面、営利優先のペットショップは多く、無責任な飼い方や不法投棄も後を絶たない。結果として、日本全国で1日当たり1000匹近くの犬猫が処分されている。どうしてこうなるのか、何とかならないのか?その思いが、飯田を動かし始める。
最初の取材対象は、行政施設の犬猫処分の現状。引き取られた犬猫の大半は炭酸ガスで処分される。それでも、犬猫を持ち込む人間はひっきりなしにやって来る。柵の中には、とても人懐っこい犬や、目も開かぬような仔猫もいた。実際に目の当たりにすると、少なからずショックを覚える。
そこから民間の活動に目を移し、さらに動物愛護の世界に踏み込んでいくと、そこには様々な出会いがあった。神奈川県動物愛護協会で保護されている、個性豊かな犬猫たち。人間の都合で猫たちの生殖を奪うことにジレンマを抱えながらも、野良猫の避妊去勢手術を続ける獣医たち。多摩川沿いの野良猫たちを長年写真に収め、世話を続ける夫婦。かつて「犬捨て山」と騒がれた場所に、今でも住み込んで犬の世話を続ける年配の男性と、彼を助ける学生グループ。お年玉をつぎ込んで、捨てられた子犬の世話をする小学生たち。
さらに飯田は、動物愛護先進国・イギリスや、戦時下日本の動物愛護事情にまで目を向ける。
小さい命の切なさと、不幸な命を生み出す人間のエゴを浮き彫りにしつつも、カメラは、多くの犬猫たちと、それを懸命に救おうとする人間たちの姿を映し続ける―。(ホームページより)