時は確実に流れ、母の四七日も終わりました。
 さて、そろそろ、前を向いて生きていかねば、と思っています。

 その前に、こんな私のことを真剣に心配してくださる方々のために、私の気持ちをきちんとお話せねばいけませんね。
 私にとっての、“前を向いて生きてゆく”ということが、どういうことを意味しているのか、説明せねば・・・。
 暫し、おつきあいくださいまし。
 
 
 「お母さんは死んでしまったんやから、しょうがない。それよりも、これからの自分のことを考えなあかんよ」。

 一様に、近所の人や、親戚の人たちの口をついて出るその言葉は、私に対する精一杯の励ましであったのでしょう。
 それに対し、「はい」と頷くものの、私の心は一層、暗い気持ちになってゆくばかりでした。

 “しょうがない”・・・なんて希望の無い言葉なんだろう。

 私に対して、幾度となく繰り返されるその言葉は、“希望のカケラ”さえも感じることができない、私にとって最もネガティブな響きを持つ言葉でした。

 “しょうがない”・・・そうやって、自分をねじ伏せてしまうことこそが、自分をガンジガラメにし、前を向いて歩いてゆこうとする私の歩を止めている・・・薄々感じていたことは、日に日に確信へと変わってゆきました。

 “しょうがない”
 そんな言葉で、自分を誤魔化して生きるなんて、やっぱり嫌なのです。
 これ以上、後悔したくないから・・・。
 
 ゆっくりですが、自分らしく前を向いて生きてゆこうとする私を、これからも見守って頂ければ幸いですヒヨコ