皆さんもニュースでご覧になったと思いますが、松岡農水相が赤坂議員宿舎1102室に於いて、ドアの金具に紐を掛け首吊り自殺をし、午後2時、その死亡が確認された。

 兎にも角にも、心よりご冥福をお祈りします。

 でも、どうして、ここに来て自殺なのだろう・・・?

 松岡大臣と言えば、「なんとか還元水」で、一躍、名が知れ渡ってしまったわけですが、それに関する野党の追及で自殺するなどとはとても思えない。

 この前から、取り沙汰されていた「緑資源機構」の談合問題

 1億3千万もの献金を受けていたそうだが、それとて、あの方々にとっては大した金額でもなかろう。同じ穴のムジナは、周りにいっぱい居るじゃない。それで自ら命を絶つなどとは、到底、思えない。

 「松岡大臣の逮捕も近い」という噂が飛んでいたが、となると、それが自殺原因のひとつだったのだろうか?(安倍総理は否定していましたが・・・。というか、あの安倍さんの発言は「これ以上、捜査するな!」という圧力だったのでしょうか)

 この裏にはもっと深い闇が隠されていて、それを明らかにしないための口封じで自ら命を絶ったのだろうか?

 遺書が見つかったそうだが、真実は語られているのか?
 だが少なくとも、遺された家族に迷惑が掛かるようなことは書けないわね、たとえ、それが真実であったとしても・・・。

 それにもし真実が書かれていたとしても、マズイことは握りつぶそうとする人たちもいるんだろうし・・・。
 そんなことが書かれていたら、すでに握りつぶされているんだうな。
 
 伊吹文相がこの事態を受け、「死人に口なし」と発言していた。(ブラックな意味で正直なお方)(恐)

 松岡大臣の自殺の真相はこれから明らかにされてゆくのか、それとも、伊吹文相の言うように、闇に葬られるのか・・・。

 例の都知事は、「(松岡大臣は)身をもって責任をとったんだ。彼も侍(サムライ)だったんだね~」と、またもピントのズレたことをゆっていた。どこまでも、都知事にとって “死ぬことは美しいこと” らしい・・・。

 生きて真実を語ることが、“本当の意味で責任をとる”ということだ。

 死者に鞭打つ気は無いが、“自殺”という手段を持ってして責任から逃れるというのは、やはり卑怯であり、政治家として無責任だと思う。
 

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                   《写真:ヤフーニュース》


 クローバー《蛇足》クローバー

 安倍総理は、記者会見で、この松岡大臣の自殺について、「慙愧(ざんき)にたえない思いです」と、発言していた。

 このお方は、(昨年末)「今年をひと文字で表すと?」という質問にニ文字で答えた人だから、単に国語力不足なだけなのだと思うけれど、「慙愧(ざんき)」とは、「心に恥ずかしく思うこと」という意味である。

 それは、(もしも松岡大臣が精神的にまいってしまい、自殺の道を選んだとしたら)「辞職させずにここまで追い込んだ自分が恥ずかしい」とおっしゃっているのか?

 それとも、「松岡大臣をかばい続けたこと=恥ずかしいこと」、とおっしゃっているのか???

 相変わらず、奇奇怪怪な発言をする人である。

 いや、意地悪を言うのはやめておこう。
 想像しますに、多分、「慙愧(ざんき)」という言葉の意味をよく知らず、「残念」という意味で使ったのだろう。言葉の音は似てるけどね。(爆)


  クローバー《更に蛇足》クローバー
 
 慶応大学病院に行った安倍総理が、その後の会見で、松岡大臣の死顔を「安らかなお顔で・・・」と発言したことにも、私は耳を疑いたくなった。

 そんな表現は不適切であるし、もしも安倍さんが、今まさに首を吊らんとする人間の立場に立って、その心情を考えることができるならば、絶対にそんな言い方はできないはずだ。

 首吊り自殺で窒息死した人間の死顔が、「やすらか」であるはずがない。
 自殺者を出してしまっても、この人の頭には、自分の立場を守ることしか無いのだ、ということがよくわかった。

 崩壊寸前の安倍内閣だけど、この期に及んでも“美しくないもの”は、不要なのだろう。